中野税務会計事務所

千葉県松戸市で数十年の業歴を持つ事務所×若手主体のスペラビ税理士法人
~これからの士業事務所のカタチ~

中野税務会計事務所 代表 中野 隆之
スペラビ税理士法人 代表社員 安藤 祐貴
インタビュー協力 株式会社SoLabo 井上 明徳

ー 事業承継手法

・対等な形での事業統合(法的スキームは事業譲渡)
・中野税務会計事務所のオフィスは支店として存続
・中野隆之先生はスペラビ税理士法人の所属税理士として継続勤務

このままでは業界全体が衰退してしまうという思いがあった

ー 中野先生は30年近くに亘り税理士事務所を続けてこられました。

中野 大学を卒業後、1974年に東京都台東区の会計事務所に入所しました。大学の専攻が地理学科だったので税理士試験の受験資格が無く、働きながら専門学校に通い簿記1級を取得した後、税理士試験の勉強をしました。39歳の時5科目合格を果たし、1993年に独立開業しました。
顧問先様にも支えられ、正社員パート・アルバイト含め2人が働いていました。

事業は順調だったと思いますが、いつ頃から事業承継をお考えだったのですか?

中野 前々から漠然と70歳で事務所を若くて優秀な税理士にお任せしたいと考えていました。私の場合、子供たちはそれぞれ別の職に就いていますので、親族内承継は考えていませんでした。


所長をしていた頃。中野税務会計事務所(現松戸オフィス)は10年以上の付き合いとなる顧問先が多い。

スペラビ税理士法人との出会いのきっかけは?

安藤 KPMG在籍時の上司が、中野先生の娘さんとお知り合いでした。元上司と久しぶりにお会いした際「知り合いのお父様が税理士なのだが、ご退任をするかどうかで悩んでいるそうだ。お前の事務所はそうしたことの対応も可能じゃなかったか?」と言われ、お繋ぎ頂いたのが始まりです。

元々事業承継の受け皿となることを考えていた?

安藤 そうですね。
スペラビ税理士法人を設立して営業する中で、税理士変更をお考えのお客様の理由に「顧問税理士がご高齢でサービス継続できないと言われた」「税理士が廃業してしまった」が多いことに気づきました。
調べたところ、税理士の平均年齢が60歳を超えていること、この資格を志す若者が減少傾向にあることに改めて気づかされました。
このままでは業界全体が衰退してしまうという思いがありこの活動を始めました。

事業承継ではタイミングが重要。早目の決断が奏功した

スペラビ税理士法人と一緒になった。最大の理由は何ですか?

中野 まずはタイミングですね。前述の通り、ちょうど70歳を超えた時期だったことが大きかったと思います。家族経由でいくつかの税理士事務所さんとお会いしましたが、パートナーの方のキャリアや若さに惹かれました。人物的にも誠実そうな感じがしましたので、大事な顧問先を安心してお任せできると思いました。

事業統合にあたり重視したことは?

安藤 中野先生の顧問先様に事業統合の趣旨をご理解頂くことです。実際に、中野先生はすぐ引退するわけではありませんし、現在も訪問している顧問先様がございます。各種相談対応でもご協力頂いています。そうした点をしっかり説明することに注力しました。
対内的には、価値観の共有です。我々自身、現状にとらわれず日々改善を図っていくスタンスですので、良い点は最大限尊重し、改善できる部分は改善していく。今回の統合がスムーズにいった背景には、中野先生とそうした価値観が共有できたことが大きかったです。

事業統合して良かった点は?

中野 作業分担やナレッジシェアが出来る点です。スペラビ税理士法人は2021年設立の新しい税理士法人なので大所帯では無いですが、コミュニケーションはクイックで作業も効率化されていると感じます。今風なツールの使い方も教えてくれました。慣れると便利ですね。適度に働き充実した日々を送っています。

最後に、事業承継や退任を検討してお悩みの先生方に一言ずつお願いします。

中野 私自身も悩みましたし葛藤もありました。顧問先様の反応も様々で引継ぎが簡単だったかというと必ずしもそうではありませんでしたが、今はこの決断が最適だったと自信を持って言えます。何かあってからでは遅いので早めにご決断されることをお勧めします。

安藤 同じく、早めにご相談頂けるとありがたいです。早ければそれだけいろいろな選択肢を検討できます。限界ギリギリのタイミングでご相談されてしまうと、我々としてもお手伝いできなくなってしまうというのが実情です。

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